価格高騰で「キャベツ離れ」日本人の食卓に大変化 食卓登場率が落ちた・上がった野菜ランキング

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また、冷凍ブロッコリーは10月に最も販売金額を伸ばしていた。生鮮ブロッコリーが旬を迎える11~3月の前後で品薄になりやすいため、その代わりとして冷凍ブロッコリーが活用されているようだ。2024年に11月・12月も冷凍ブロッコリーの販売金額が高止まりしており、生鮮ブロッコリーの高騰が影響していると考えられる。

一方、冷凍フライドポテトは12月に最も売れていた。フライドポテトの材料となるじゃがいもは、旬である春と秋以外も比較的安定して収穫される野菜である。クリスマスや年末年始と人が集まる時期に、子どもの食事や大人のおつまみになるフライドポテトの需要が高まったと推察される。

高騰する生鮮野菜の代用品

キャベツをはじめとする生鮮野菜の高騰は、買い控えを生む一方、値ごろ感のあるカット野菜に人気が集まるなど消費行動に変化をもたらしている。しかし、キャベツを原料とするカット野菜でも実質的な値上げが進むほか、代用品需要の拡大でレタスや白菜など他の葉物野菜の価格も上昇し、生鮮野菜全体の高騰へと波及している。

一方、比較的価格が安定している冷凍野菜が好調だ。生鮮野菜が高騰する今だからこそ、冷凍野菜の価値が高まっていると言えるだろう。

木地 利光 市場アナリスト

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きじ としみつ / Toshimitsu Kiji

市場調査会社インテージの市場アナリスト。食品、飲料、雑貨など各種消費財のデータを分析し、新聞・雑誌・TVなど各種メディアに対して、取材対応や情報提供を実施。メディア掲載は、年間100件を超える。

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