西成「家賃2万7千円」ほぼ廃墟ハウスに住んだ結果 住人はほぼベトナム人、そこで見た驚きの光景

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結果的に、

「全然、大人しくなってないじゃんか!!」

となった。

貴重品は家に置いておけない

住み始めて数日後、部屋に帰ってくると、ドアが開けっ放しになっていた。

「ギャア!!」

と叫んで慌てて中に入る。

室内にはノートパソコンなどが置きっ放しになっていたからだ。慌てて中に入ると、荷物はそのまま健在だった。どうやら、管理人が空き部屋と勘違いして換気のためにドアを開けたらしい。

……いや開けたとて、中に荷物があるんだから、開けても閉めろよ!!とは思う。

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そもそも、鍵が貧弱なのだ。開けようと思ったら、ガラスを割って手を突っ込めば開けられる。というか力いっぱい引いたら、鍵がぶち壊れるかもしれない。

ちなみに部屋には家の外に向けた窓がない。つまり陽光が一切入ってこない。いかにも辛気臭いが、これはわざとだ。

部屋の外は西成なのだ。窓とか開けていたら、何を放り込まれるかわからない。火事の現場も、窓から火を放り込まれて大火事になった物件もあった。

大阪に部屋を借りたのは、荷物を置いておくため、というのがあったが、『貴重品は家に置いておけない』という大デメリットが発生してしまった。

結局、それ以来外に行くたびに、リュックに荷物を詰め込んで出かけている。

【もっと読む】管理費込で「2万7千円」西成ハウスの"壊れた日々" 排水、トイレ、揚げ句の果てには鍵まで… では、では、2万7千円ハウスでの日々について、村田らむさんが詳しくお伝えしている。
村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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むらた らむ / Ramu Murata

1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)など。

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