西成「家賃2万7千円」ほぼ廃墟ハウスに住んだ結果 住人はほぼベトナム人、そこで見た驚きの光景
値上がりしただけならまだいいが、そもそも部屋を押さえるのも結構大変になってきていた。毎月、宿泊予約サイトで予約するのはかなりめんどくさい。
当たり前だがホテルだとチェックイン、チェックアウトがあるし、急に1泊伸ばしたりなどもできない。着替えなどの荷物を置いておくこともできない。
というわけで、大阪に家を借りようかと考えた。
知り合いに大阪の不動産屋さんを紹介してもらい、西成の物件を数件見せてもらった。東京に比べて、大阪の家賃はとても安かった。西成のランドマークである『あいりん労働福祉センター』(そろそろ取り壊されるとの噂アリ)のすぐそばにあるマンションは1階のオートロックに加えて管理人室があり、12畳のワンルーム+風呂トイレという至れり尽くせりでなんと4万5000円だった。
その次に見た物件も同じような価格帯で、どっちにするか迷うような好物件だった。
廃墟のようなシェアハウス
そして、最後の物件に進むのだが、不動産屋さんははにかんで笑って、
「次の物件はちょっと特殊でして。ネタとして見てもらえれば……」
と言う。
動物園前駅から徒歩2分と交通の便はすこぶる良い場所にその物件はあった。
裏通りに現れた建物を見て、一瞬、
「え……廃墟?」
と思ってしまった。
1階部分は元々ベトナム料理店だったらしいが、潰れていたからだ。建物自体は、2軒の建物が無理やり接合したような歪な形をしている。古い建物なのは間違いないが、どこかしゃれた雰囲気を感じる。
「ここはシェアハウスなんですよ。今は日本人は一人も住んでいません。全員ベトナム人です」
恐る恐る玄関を開けると、共用スペースなのだがでかい米粉の袋がいくつも積まれていた。1階のレストランは潰れたが、隣にベトナム料理店があり、そこの物置になっているらしい。共用スペースはそこそこの広さがあった。ソファや冷蔵庫などが置いてある。
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