西成「家賃2万7千円」ほぼ廃墟ハウスに住んだ結果 住人はほぼベトナム人、そこで見た驚きの光景

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廊下の壁には壁紙の代わりなのか、古いスポーツ新聞が貼られていた。見てみると、

『桃井かおりが30歳で一人暮らしをはじめた』

みたいな記事が載っている。ちなみに桃井かおりは今年73歳だ。

「ここ住んでみたい!!」と即決

そして2階へ続く階段が、おそろしく急だった。階段というよりほとんどハシゴだった。

なぜか、このハシゴのような階段を見たときに、「ここ住んでみたい!!」と思ってしまったのである。

2階へ進むといきなりシャワールームやトイレがあった。ドアには、

『This is the door』

と書かれている。ドアは説明しなくても、万国共通でドアじゃないの?と思う。

共用スペースにはベトナム語の名前が書かれた冷蔵庫が適当に置かれていた。

2階からはさらにハシゴのような階段が上に伸びていた。登ると屋上に出た。洗濯機が並んでいて、ロープが張られて洗濯物がかかっていた。

西成を一望……とはいかないが、古い天井やら、隣のドヤやらが見えてとてもいい雰囲気だった。

空き部屋をのぞいてみると、一見きれいだった。畳敷きの上にスポンジマットが敷かれている。壁は白いペンキで塗り倒して、強引に清潔感を出している。もちろん“感”なだけなので、よく見れば全然きれいではなく、小さい虫がチョロチョロと歩いていた。

後日、

「借りたいです」

と不動産屋さんに伝えると、

「本気ですか?」

「大丈夫ですか?」

と何度も聞かれた。

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