「いまだ投資を始めない人」が一生涯で損すること 素人が始めるなら「長期の株式投資」一択であるワケ
20世紀のイギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズが言ったように「美人投票」でもある。会社の本質を評価するよりも、多くの人が良さそうと思ったから株価が上がるということだ。
しかし、株式が会社の一部である以上、中長期でいえば会社が利益を出せば出すほど会社の価値は上がり、価格は会社の価値に収斂していく。
例えば新型コロナウイルスの発生直後、世界的に株式は一斉に暴落した。でも、アップルやトヨタの本質的な仕事にコロナがどれだけ影響したか。発生直後はコロナの先行きがわからず、人類が滅んでしまうのではないかとまで恐れた人がいた。
そのうちに、ワクチンや治療法が見つかり徐々に日常が戻ってきた。そうなると良いスマホや自動車を使いたいという人間の意欲は変わらないわけで、中長期的に良い製品、サービスを出している会社は儲かり、株価は上がっていった。
会社が利益を上げれば配当という形で、株主にお金をしっかり出してくれるケースが多い。儲かったから売却するのをキャピタルゲイン、配当収入をインカムゲインという。この両方で、株式投資は儲かる仕組みだ。
まとめると、会社というのはそもそも利益を上げるためにある。会社が成長して利益が上がれば会社の一部である株式の価値も上がるし、配当という形で会社から現金ももらえる。だから株式投資は有利なのだ。
「複利の力」は重要になる
さらに、もう一つ長期投資の利点に「複利の力」がある。よく投資の本で紹介されているアインシュタインが「複利は人類最大の発明」と言ったとのエピソードは本当かどうか怪しいのだが、資産運用で複利の力はあなどれない。
複利というのは、利息や配当が元本に含まれて計算されるということだ。100万円で金利10%の単利だと毎年10万円しかもらえない。しかし、複利では最初の年は110万円、次の年はそこに10%だから121万円、さらに次の年は133.1万円と少しずつ差がついていく。これが塵も積もれば山となるのだ。
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