「いまだ投資を始めない人」が一生涯で損すること 素人が始めるなら「長期の株式投資」一択であるワケ

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そもそも投資とは、どういう意味だろう。

それは資本を投じるという意味だ。

つまり、将来の利益を得るために資金を投下するということ。自己投資というのは自分の将来の利益を得るために自分にお金を払って勉強する。株式投資、不動産投資など、基本的には資金を投下することで、投資先が成長してその果実を得るものと思えばいい。

似た言葉で投機がある。

投機の機は、機会、チャンスという意味だ。短時間で大幅な利益のチャンスがあった場合にお金を出すということ。日本だと金融庁が長期投資を打ち出していることもあり、投機というとギャンブル、一攫千金というイメージがついている。

両方とも正当な商活動で資金を増やそうというのだから、どちらが良い、どちらが上ということはない。

中長期的には「長期投資」が有利

ただ、投機のためには常にチャンスがいつ来るかアンテナを張っておかなければならない。また、何がチャンスの前兆なのか、過去のパターンの分析や国際情勢をはじめ周辺環境の変化などを見張っている必要がある。普通に仕事や家庭を持ちながら片手間にやっても、よほど運が良くなければ成果は上がらない。

FXや短期の取引を繰り返すデイトレードなどの投機が流行ったときに、「トイレトレード」という言葉があった。FXは24時間、デイトレードは日中行うわけだから、仕事をしていると時間がかぶってしまう。そこで、勤務中にトイレにこもってスマホで取引をすることをからかった言葉だ。

そんないい加減に取引をしても大した成果は期待できないし、むしろ本業の仕事がおろそかになり、ダメージを受けるリスクも大きい。短期間で大きく得をする投機は、短期間で大きく損をする可能性もある。

それよりは、少しずつでも中長期的には着実に増えていく可能性が高い長期投資の方が、人生100年の長い目で見た時は有利だ。

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