「35歳、45歳、60歳」で変わる、目のケアの"着眼点" 大切なのは年齢に応じた適切な「食事と運動」

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たとえば私は普段このような食事で済ませています。

◎朝 カット野菜、砂糖なしコーヒー、バターとチーズを塗ったパン
◎昼 カット野菜、サラダチキン、おにぎり(摂らないことも)
◎間食 素焼きミックスナッツ、ハイカカオチョコレート
◎夜 好きなものを食べつつ、食べる順番を意識する

大量の糖を一度に摂取すると、急激に血糖値が上がり、そのあと急降下するため、どうしようもなく体が糖分を欲しがります。

それを避けるために、「べジファースト」と呼ばれる、野菜から食べる方法も取り入れましょう。

また、緑内障は40歳を過ぎると発症リスクが高くなります。緑内障は視神経にダメージを与える病気で、視野が狭くなったり、最悪の場合、失明に至ることもあります。

日本におけるもっとも多い失明原因でもあります。症状が進行するまで自覚しにくいため、定期的な眼科検診を心がけましょう。

2024年には、『ネイチャー・エイジング』誌で、44歳と60歳で急激に老化が進む、という論文が発表されました。原因としてはカフェインやアルコール代謝の能力が低下し、脂肪の蓄積が増えることもわかったので、食習慣にはとくに気をつけてください。

「老眼」との闘いが始まる45~60歳

この年代になると、いよいよ老眼が始まります。近くが見えにくいという自覚症状が現れるでしょう。これまでの生活習慣やアンチエイジングの成果で、人により老化にばらつきが出始めるかもしれません。

視力が低下して物が見えなくなると、認知症の発症原因になりうるという報告もあります。2019年にはボルドー大学による7736人の認知症ではない65歳以上の方の追跡調査で、視力低下が抑うつ症状を招き、認知症の発症も有意に多くなることが報告されました。

見えにくい状態をそのままにせず、老眼鏡も嫌がらず積極的にかけていくようにしましょう。

もうひとつ、大切なのが「脚力」です。全身の筋肉のうち、もっとも太いのは大腿筋です。スクワットはもちろんのこと、たくさん歩くことや、階段を上る習慣、可能であればランニング習慣を身に付けることで、全身のアンチエイジングにつながります。

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