つまり、輸入食品に使われる「殺菌剤(防カビ剤)」10種類については、「使える農産物」が特定され、「ここまでは使っていい(それ以上はダメ)」という使用基準が設けられているわけです。
そして、どんなものを使ったかという「表示義務」もあります。
この表示義務も、一般の添加物はバラ売りの食品については基本的に表示が不要です。しかしポストハーベストの添加物については特例としてバラ売りであっても表示しなければいけません。
スーパーの輸入レモンやグレープフルーツなどをチェックしてみてください。バラ売りでも「イマザリル、TBZ使用」としっかり表示がされているはずです。
つまり、消費者は「裏側」を知ることができるし、避けようと思えば避けることもできるわけです。
ポストハーベストは本当に安全なのか?
もちろん、食品添加物扱いになったからといって、安全性が保証されたということではありません。それとこれとはまったく別の問題です。
「イマザリル」も「TBZ」も発がん性が取りざたされている物質です。
これらを溶かしたプールに柑橘類を漬け込んだり、ワックスに混ぜて塗って長時間輸送してくるわけです。
「買ったあと、家で洗えばいい」と思うかもしれませんが、洗ってももちろん全部は落ちません。だから、輸入柑橘類の皮を使ってマーマレードやオレンジピールを作ったりするのは、避けたほうがいいと私は思います。
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