人生諦めた「自称・弱者男性」に僧侶がかけた言葉 他人の人生の「脇役」として生きてはいないか

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
狭い部屋で窓のほうを見る男性の後姿
私たちはしばしば自分が主人公であること忘れ、人生を見失いがちです(写真:eizan/PIXTA)
あれもこれもと心配ごとが多すぎて、身動きがとれなくなっているのが現代人。どうしたら、不安に囚われることなく、「今、この瞬間」を全力で生きることができるのでしょう。
新著『考えすぎないコツ』では、禅僧であり世界的な庭園デザイナーでもある枡野俊明さんが、「頭をからっぽにして、心を無の状態にする」ためのヒントを解きます。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。

誰もが「主人公」になれる

『考えすぎないコツ:「気づいて」「ほどいて」「放っておく」人生を軽くするシンプルな本質』書影
『考えすぎないコツ』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

主人公(しゅじんこう)

一般的には、ドラマやマンガなどに登場する中心的な人物のことを指しますが、実はこれも禅語です。

「随所作主 立処皆真(ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり)」という臨済禅師の言葉があります。

すべての物事に対し「主体的」な自分でありさえすれば、真実の人生が得られる、人生が輝き出す。人生を人まかせ、成り行きまかせにせず、生きたい人生を選ぶ。主人公として生きるとは、そういうことです。

次ページ「やらされている」意識を脱するには
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事