こうして生まれた「スタ満ソバ」は、二郎系の中でも麺が攻撃的な「富士丸」×「竹岡式」×「アリラン」というまったく今までになかったラーメンだった。
「いろいろな組み合わせを試してみましたが、このパターンが一番上手くいきました。『ご当地×ジャンク』というのは今まであまりなかったですし、ご当地ラーメンの要素をしっかり残しながらジャンク感を演出するラーメンもあまりなかったと思います」(鈴木さん)
昼と出しているラーメンがまったく違うので屋号も変えようと、昼の「すず喜」に対して夜は「すず鬼」と名付けた。お客さんに「喜」んでほしいと思って名付けた「すず喜」とは逆に、パンチのあるラーメンで「鬼」になろうと「すず鬼」と名付けた。
「朝・昼・夜」今は三毛作で営業
夜営業は好調で、お客さんの反響は鈴木さんの思い描いていた通りになった。
「もともと昼の『すず喜』のベースがあったのでブレイクしやすかったと思います。昼と夜で客層が違い、新しいお客さんが集まったのが大きかったです。昼のファン、夜のファンがそれぞれいる形です。
今は朝・昼・夜と三毛作で営業していますが、お客さんはそれぞれ好きな味を見つけてくれ、どこかしらで来てくれます」(鈴木さん)
この「スタ満ソバ」というネーミングも秀逸だ。「スタミナラーメン」という名前ではここまで流行らなかったかもしれない。背徳感のあるパワフルな名前を付けようと、店名の「すず鬼」に負けない名前を考えた。
「スタミナ満点」略して「スタ満」、満点=100点という意味もあって縁起もいいし、お客さんの目に留まりやすい名前になった。「満」が名前の真ん中にあることで、字面の重さもあり、素晴らしい名前だ。
商標をとるレベルで自信のある名前だったという。
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