兵庫県の「がふうあん」で食べ、教わった半濁りの関西風のラーメンを関東寄りにアレンジして出してみようという試みだった。
「すず喜」は昼だけの営業だったが、お客さんの入りが良かった。昼だけだともったいないので、ここで夜も何か営業できないかなと考えていた時に、「トゥーランドット」時代の同期で居酒屋に修業に行かせていた西本さんが加わり、夜の新ブランドを立ち上げることになる。
「はじめから、昼とはまったく真逆のラーメンを出そうと言っていました。間口が広がる分にはいいですが、昼のお客さんと喰い合うならば意味がないと思っていたからです。こうしてできたのが『スタ満ソバ』です」(鈴木さん)
ハイブリッドに仕上げた「スタ満ソバ」
好きだった二郎系の要素を入れたラーメンを作ろうと思い立ち、さらにご当地ラーメンが好きだった鈴木さんはご当地ラーメンをジャンク寄りに仕上げられないかと模索する。
千葉県にある「竹岡式ラーメン」と「アリランラーメン」に寄せながら、二郎系の要素を加えハイブリッドに仕上げることにした。
チャーシューの煮汁をベースに醤油辛く仕上げる「竹岡式ラーメン」の要素と、スタミナ満点の「アリランラーメン」の要素を掛け合わせる。上に炒めた豚肉、タマネギ、ニラをどさっとのせ、ワシワシ麺で背脂・ニンニク・ショウガを無料トッピングできるようにした。
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