冷凍ラーメンで「3連覇」鬼才店主の凄すぎる発明 三鷹・すず鬼の「スタ満ソバ」一体何が凄いか

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兵庫県の「がふうあん」で食べ、教わった半濁りの関西風のラーメンを関東寄りにアレンジして出してみようという試みだった。

「すず喜」は昼だけの営業だったが、お客さんの入りが良かった。昼だけだともったいないので、ここで夜も何か営業できないかなと考えていた時に、「トゥーランドット」時代の同期で居酒屋に修業に行かせていた西本さんが加わり、夜の新ブランドを立ち上げることになる。

「はじめから、昼とはまったく真逆のラーメンを出そうと言っていました。間口が広がる分にはいいですが、昼のお客さんと喰い合うならば意味がないと思っていたからです。こうしてできたのが『スタ満ソバ』です」(鈴木さん)

ハイブリッドに仕上げた「スタ満ソバ」

すず喜
こちらが「スタ満ソバ」。懐かしさとインパクトが同居した、独創的かつ中毒的な一杯だ(筆者撮影)

好きだった二郎系の要素を入れたラーメンを作ろうと思い立ち、さらにご当地ラーメンが好きだった鈴木さんはご当地ラーメンをジャンク寄りに仕上げられないかと模索する。

千葉県にある「竹岡式ラーメン」と「アリランラーメン」に寄せながら、二郎系の要素を加えハイブリッドに仕上げることにした。

チャーシューの煮汁をベースに醤油辛く仕上げる「竹岡式ラーメン」の要素と、スタミナ満点の「アリランラーメン」の要素を掛け合わせる。上に炒めた豚肉、タマネギ、ニラをどさっとのせ、ワシワシ麺で背脂・ニンニク・ショウガを無料トッピングできるようにした。

すず喜
ワシワシ麺も大きな魅力。食感でも楽しませてくれる(筆者撮影)
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