「共通テスト国語」東大生から"疑問噴出"の中身 これって国語の試験?新たに追加された第3問

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここで書かれていることは、少なくとも、今まで出題されていた評論文や小説の問題を解く能力の延長線上にある能力ではないと言えます。

これって国語の問題?東大生から疑問の声

これに対して、東大生からは、以下のような声が挙がっています。

「これがこれからの国語の問題なの? 今まで自分がやってきていたこととは全然違う(1年生 理系)」

「文章中に散らばった情報を集めて、情報同士を繋ぎ合わせて整理していくような問題とは大きく異なり、ただただ解きにくいだけの問題(3年生 理系)」

「今までの国語の問題をレゴだとすると、今回の問題は間違い探し。自分で考える能力を求めているのではなく、ただただ、間違いを探させるだけだ(4年生 文系)」

僕自身が解いてみた感想としても、彼ら・彼女たちとほぼ同じ意見で、「これが国語の問題なんだ。どこの大学の入試問題とも違う、まったく新しい内容の問題が出題されているな」という印象でした。

もちろんこれらは高校を卒業した東大生の声であり、今の学習指導要領の中で学校教育を受けてきた学生たちとは違う感覚を持っていることには十分に留意するべきだと思われます。

しかしそれはそれとして、非常に解きにくくて、今までの問題とは大きく質が異なることは明らかなのではないかと思います。

今後もこのような問題の出題が続くのではないかと考えられますが、どのように対策すればいいのか、これからの受験生たちは、大いに頭を悩ませることになるのではないでしょうか。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事