他方、これまでのChatGPTは、質問に対する直接の答えは出してくれたが、その元になっているサイトを示してくれるわけではなかった。これを知るには、サイト検索用プラグインを用いる必要があった。ところが、SearchGPTは、こちらが求めなくても参照サイトを示してくれる。
「直接に質問に答え、参照サイトを示してくれる」というのは、これまでもBingやBard(現Gemini)がやっていたことなのだが、いくつかの問題があった。
第1に、回答はかなり簡単なもので、詳しい情報は得られなかった。第2に、参照サイトをどのような基準で選んでいるかがわからなかった。マイナーなサイトや、原典でない2次的サイトを選んでいる場合が多かったように思う。
それに比べて、SearchGPTは、かなり長く詳細な回答を出してくれるし、サイト選択も適切なように思われる。
SEOなどに大きな影響が及ぶ
以上のような変化によって、利用者の行動が変化し、それがさまざまな変化を引き起こしていくだろう。これによって、従来型の検索エンジンの地位が脅かされる可能性は大いにある。
それだけでなく、インターネットの広告モデルやウェブサイト運営のビジネスモデルの基本が変わるかもしれない。とくに、SEOには大きな影響が及ぶだろう。
こうした問題も大変重要であるが、本稿においては、利用者の観点から、どのような使い方があり得るか、どういう使い方をすればよいのか、という問題を考えることにしたい。
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