クマ怖くて「コンビニ行けない」秋田民の緊迫日常 秋田知事「クマ送る発言」にも納得してしまう…
全国的にクマの出没情報が報じられる近年。昨年2024年は特に秋田県の市街地にあるスーパーにクマが侵入して立てこもったニュースが耳目を集めた。
佐竹敬久知事が、クマの駆除に関する苦情に「『お前の所にクマを送るから住所を送れ』と言う」とした発言も大きく取り上げられた。
クマが近くに出た学校の児童・生徒らは、保護者に送り迎えをしてもらっている。目撃情報に振り回される日々が続いているようだ。
これだけ「クマ」の物騒なニュースが全国に届けられて、秋田県に来てくれる人は減ってしまわないだろうか。
進学で秋田を離れた記者も心配になる。年末年始に現地を歩いた。(弁護士ドットコムニュース編集部・塚田賢慎)
クマ出没エリア特有の「新聞にクマの目撃情報」
秋田県で生まれ育った記者は、昨年末に秋田市内にある実家に帰省した。地元紙をめくると、その日の天気やお悔やみ欄のほかに、「クマの目撃情報」が当たり前のようにある。
昨年11月30日にクマが「立てこもり」をした秋田市土崎エリアのスーパー「いとく」を訪れた。
大晦日の買い出しで賑わっていたが、森や山ではなく、視界の開けた市街地であることを目の当たりにして、改めてクマが出たことに信じられない思いとなる。