クマ怖くて「コンビニ行けない」秋田民の緊迫日常 秋田知事「クマ送る発言」にも納得してしまう…
ケガをした従業員は数日後には復帰したという。きりたんぽの具材などを買って店を後にした。
「クマが出た」→保護者が子どもを送り迎え
秋田市教育委員会の担当者によると、このエリアの目撃情報が頻繁だったことから、昨年11月25日、市教委から市内の小中高等学校に一斉の注意喚起を改めて出していたという。
登下校時の「クマ避け鈴」着用、できるだけ複数名での行動、薄暗い朝夕の行動回避といった児童・生徒らへの呼びかけを学校に求めた。また、状況によっては、部活動の中止や保護者による送迎の要請もされる。
担当者によると、保護者に毎日の送迎を求めるものではないが、たとえば学校の敷地内にクマが現れた場合には、学校の判断で必ず送迎の要請がされるという。
12月23日夕方6時前には、市内の中学校の生徒が校舎外にクマのような動物を目撃した。部活は中断され、体育館に避難した生徒らを保護者が迎えたそうだ。
このような学業の影響だけでなく、就業中の保護者への影響もあり、家族の負担も決して小さくないだろう。
秋田県は2024年7月からクマの目撃・被害情報をまとめたシステム「クマダス」の運用を始めた。
「児童・生徒の安全確保が第一ですから、教育委員会も各学校でも365日24時間体制で連絡が取れるようにしております。市だけでなく県でもあちこちでクマの目撃があります」(秋田市教育委員会の担当者)
通常は冬眠しているはずのクマが年末年始も目撃されているのは、例年にないことだという。