加藤は日本アミューズメント産業協会『アミューズメント産業界の実態調査』(最新データは2021年まで)から、ゲームセンターにおけるゲーム設置台数を比較し、「ゲームセンターの小型店と大型店の二極が増加している」と述べる。ゲーム機設置台数が201台以上の店舗の数は増加しているのだ。
これは、例えばラウンドワンや、SEGAが名称を変えた「GiGO」などの大型店の割合が増えていることを想像すれば、わかりやすいだろう。数年前ぐらいからだろうか、「GiGO」という看板を街中でみる機会が増えた気がするが、それはデータ的にも合っているのだ。
一方で、ゲーム機20台以下の店舗も増加傾向にあるが、加藤はこれについて「カプセルトイショップ」の増加ではないか、と推測する。実際、カプセルトイの2023年度の市場規模は約1150億円で、前年度(約720億円)から59.7%アップしている。
しかし、それ以外の店舗は減少傾向にあって、カプセルトイショップでもなく、大手の大きなゲームセンターでもない、中小のゲームセンターの苦境が際立っている。イメージするなら、昔ながらの格闘ゲームやアーケードゲームが主体の小さなゲームセンターが無くなりつつある……というイメージだろうか。
GiGOの躍進の背景にはなにがあったか
こうした大型店の増加を象徴するのが、GiGOであろう。その拡大ぶり、成長ぶりを見ていると「ゲーセンが苦境」とは、とてもいえない気持ちになってくる。
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