摂関政治 シリーズ日本古代史(6) 古瀬奈津子著

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摂関政治 シリーズ日本古代史(6) 古瀬奈津子著

摂関政治とは、藤原氏が代々、摂政や関白となって天皇の代理、あるいは補佐役として政治の実権を握った政治形態のこと。息女を天皇のきさきにし、外戚となって天皇家との関係を強化、政治に介入していった。その最盛期を担った藤原道長が、わが世の栄華を満月に例えたことはつとに知られる。彼らは、いかにして権力を手に入れたのか、その革新性に迫る。

この時代は華やかな王朝文学『源氏物語』や『枕草子』が成立した時期でもある。物語に描かれる「殿上人」たちの生活なども詳しい。

本書をもって、岩波新書の日本古代史シリーズは完結。摂関政治を中心に、武士の台頭、末法思想の広がりなど、中世への胎動を描く。

岩波新書 840円

  

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