「疲労回復能力」はトレーニングで向上させられる ふくらはぎの固さチェックが最初のポイント

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ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、ふくらはぎに固さが現れるぐらいなら、循環がかなり低下している=疲労度が高い状態を意味します。ふくらはぎが固まった状態は、特にリカバリートレーニングの重要度が高いといえます。

ふくらはぎの固さをチェック

まずは、脚の疲労、全身の循環状態をチェックするために「ふくらはぎの固さ」をみてみましょう。

『最強の回復能力 プロが実践するリカバリースキルの高め方』P.130-131より
最強の回復能力 プロが実践するリカバリースキルの高め方
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ふくらはぎの固さは、同部位の筋肉の状態やひざ、足首の状態(固さや不安定性など)、そして全身の循環状態を反映します。

四つ這いの姿勢から脚を交差させ、片方のすねの骨でもう一方のふくらはぎに圧をかけ、痛みや違和感がないかをチェックします。この方法だとふくらはぎを指で押すよりしっかり圧がかかるので、状態がわかりやすいです。

ここをチェック!

▶すべての区画で痛みが出ないことが目標

▶終日デスクワークであったり、ふくらはぎを直接酷使していない日も必ずチェック

ふくらはぎをほぐすトレーニング

ふくらはぎの固さをチェックしたら、今度は、脚の疲労、全身の循環状態を改善するリカバリートレーニング、「ふくらはぎほぐし」を行ってみましょう。

『最強の回復能力 プロが実践するリカバリースキルの高め方』P.156-157より

「第二の心臓」と呼ばれる循環のカギとなるふくらはぎをしっかり、ていねいにほぐすことで回復能力が向上します。どこまでていねいに行うかというと、ふくらはぎを9つの区画に分け、さらに縦にも、横にもつまんでほぐします。こうすることによりほぐしもれがなくなります。

ここをチェック!

▶すねの骨がくるぶしに沈み込む感覚を追いかける

▶床から手を離しても痛みがなく、正座できるとよい

コンスタントにリカバリートレーニングを行い、回復能力を向上させればスポーツのパフォーマンスもグッと上がります。ぜひ取り組んでみてください。

中野 崇 スポーツトレーナー、理学療法士、JARTA international 代表取締役

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なかの たかし / Takashi Nakano

1980年生まれ。大阪教育大学教育学部障害児教育学科(バイオメカニクス研究室)卒業。2013年にJARTAを設立し、国内外のプロアスリートへの身体操作トレーニング指導およびスポーツトレーナーの育成に携わる。イタリアのトレーナー協会であるAPF(Accademia Preparatori Fisici)で日本人として初めてSOCIO ONORATO(名誉会員)となる。イタリアプロラグビーFiamme oroコーチを務める。また、東京2020パラリンピック競技大会ではブラインドサッカー日本代表フィジカルコーチとして選手を支えた。
 

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