「疲労回復能力」はトレーニングで向上させられる ふくらはぎの固さチェックが最初のポイント

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そもそもみなさんは、「疲労の回復」についてどんなイメージを持っていますか?

・アミノ酸などの機能性食品やタンパク質をとる
・アイシングをする
・しっかり睡眠をとる
・ヒーリング系の音楽を流しながら、ゆったりとマッサージをする
・ヨガをしたり、静的ストレッチをしたりする
・アロマを焚たいて、瞑想をする(呼吸に意識を向ける)
・軽いジョギングやバイクなどの有酸素運動を行う

……などが挙げられるでしょうか。

実はここに大きな落とし穴があります。これらは疲労回復「行為」ではあっても、疲労回復の能力を高めることとはまったく別物だからです。

マッサージやアイシング、睡眠やサプリメント……いずれも疲労を回復する作用が期待できますが、その効果は限定的です。心地よいマッサージを受けたり、高価なサプリメントを摂取したりすると、そのときは疲れがとれるかもしれませんが、疲労を回復する能力そのものは向上しませんよね? 

一方、体内で疲労を素早く処理し、回復できるのならば、それはその人自身に「疲労回復能力」が備わっているということです。そしてその、疲労回復能力=リカバリースキルを高めることができるのが、「リカバリートレーニング」です。

もっとも実感しやすい「筋肉の疲労」

では、そもそも疲労が蓄積されているとき、私たちの身体はどのような状況に陥っているのでしょうか? 

疲労にはさまざまな要因がありますが、誰もが実感しやすいのは筋肉の疲労です。一例を挙げて解説しましょう。スポーツをした後の肉体には、次のような変化が起きます。

激しい運動をしたり、重い物を持ち上げたりする場合、私たちの身体は筋肉を収縮させて強い力を発揮しています。そのとき、筋肉に「微細損傷」と呼ばれる小さな傷ができます。

ただし、微細損傷そのものは大きな問題ではありません。回復が追いつかず修復しきれないまま次の微細損傷が起こり、蓄積していくのがよくないのです。多くのケガはそのような微細損傷の蓄積が関与しています。

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