50代からうまくいく人が見据える「副業の考え方」 アルバイトやギグワークがすすめられない理由

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2018年に改訂されたモデル就業規則でも、「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定を削除し、「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」という条項を盛り込んでいます。

ただ、安易に副業のムーブメントに乗り、コンビニや飲食店の店員、ビル清掃などの時給払いのアルバイトをはじめたり、ウーバーイーツ配達員などに代表されるギグワーク(企業との雇用契約を結ばない、単発・短時間の働き方)に取り組んだりするのは、反対です。

アルバイトやギグワークをすれば、収入の足しにはなります。月数万円でも稼いで再雇用の収入減や年金生活の不安に備えたいという気持ちはわかります。

だからといって、50代で体力勝負の仕事をするのは無謀です。アルバイトで疲れ果て、本業の仕事に支障が出たら本末転倒です。体力のある若者でさえ、ギグワークで疲弊しているという話を聞くくらいなのです。

副業は「目的」ではなく「手段」である

私は、アルバイトやギグワークを否定しているわけではありません。アルバイトやギグワークで経験を積み、自分が本当にやりたいことにつなげるのだったら、やってみる価値はあります。

たとえば、ウーバーイーツの配達員をした経験を生かして、飲食店のコンサルティングをするというならわかります。

私自身、会社員時代に、コンサルタントとして独立するための準備、手段として、コンサルティング会社でアルバイトをしていたことがあります。具体的に何をしていたかというと、たとえばマーケティングの調査です。

スーパーで冷凍食品数を数えたり、カウンターを片手に朝から晩まで通行量調査を行なったりすることもありました。1日あたりの報酬は5000円程度。当時はお金を得ることよりも、コンサルタントに必要な知識と経験を身につけることに必死でした。

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