50代からうまくいく人が見据える「副業の考え方」 アルバイトやギグワークがすすめられない理由

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コンサルタントの知識、情報を得るために書籍代を稼ごうと書評を書き、報酬を得ていたこともあります。その頃は、Amazonが日本に進出したばかりで、認知度が低く、今のようにレビューが集まりませんでした。

そこでAmazonは書評を1本数千円で買い取ってくれました。私はAmazonでコンサルタントになるために必要な本を買い、書評を書き、そのお金で新しい本を購入していました。やがて書評の報酬はどんどん下がっていき、ご存じのように今では誰もが無料でレビューを書くようになっています。

私が書評を書いていたのは、勉強のためであり、文章力をつけるためです。当時の経験は、その後の執筆活動に大いに生かされました。もし、お金を稼ぐことだけを目的にひたすら書評を書くことに没頭していたら、無理がたたって体を壊していたに違いありません。

繰り返しますが、体力勝負の副業は命取りです。やるにしても期限を決めて、経験とスキルを身につけるということを目的にするべきだと思います。

「儲かる仕事」より「いい仕事」を追求する

個人で起業をするなら、お金よりもやりがいや楽しさを重視することが大切です。儲かる仕事は若い人に任せておけばいいのです。

では、なぜそれほど儲けなくていいのか。

それは、人生の後半生は前半ほどお金がかからないからです。とりあえず、65歳以降は年金がもらえます。いざとなれば年金に頼り、足りないぶんを働いて稼げば生きていけます。

少し前に「老後資金4000万円不足」というニュースが話題となりました。2019年に「老後資金2000万円不足」が大きく取り沙汰されましたが、最近の物価高をもとに専門家が計算したところ、不足額は4000万円になる可能性が出てきたというのです。

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藤井 孝一 経営コンサルタント、アンテレクト取締役会長

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ふじい こういち / Kouichi Fujii

1966年生まれ。大手金融会社でマーケティングを担当の後、経営コンサルタントとして独立する。なかでも、会社を辞めずに起業することの有効性に20年以上前から着目、「週末起業」と名付けて提唱する。これまで2万人超のビジネスパーソンを指導、今も起業を志す多くのビジネスパーソンたちに影響を与え続けている。ビジネス書の愛読家としても知られ、その要約と書評のメールマガジン『ビジネス選書&サマリー』は5万人以上のビジネスパーソンに読まれている。主な著作に『読書は「アウトプット」が99%』『「お金を稼ぐ!」勉強法』『インディペンデントな働き方』『40歳からのワーク・シフト』(以上、三笠書房)のほか、『週末起業』(筑摩書房)、『大人の週末起業』(クロスメディア・パブリッシング)など60冊以上、うちいくつかは中国、韓国などでも刊行されている。

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