少し前提の部分のお話を共有させてください。イギリスのケンブリッジ大学での研究で、「人は1日に最大3万5000回の決断をしている」ということが明らかになりました。
「今日はどんな服を着ていこうか」「母親にどんなあいさつをしようか」「どの電車に乗ろうか」というような決断から、筋肉の動かし方・相手へのコミュニケーションの取り方も含めて、人間はたった1日の間に1万~3万回もの決断をしているというのです。
別の研究では、決断の数が多ければ多いほど「決断疲れ」が発生してしまうということがわかっています。1日の間に決断できる数は限られており、それを超えてしまうと脳に疲労がたまってしまう、というのです。
試験日も無数の「決断」をしている
旅行に行って見ず知らずの土地に行くと、激しい運動をしたわけでもないのに、宿に着いてからクタクタに疲れて寝てしまう、という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
これは、知らない土地を歩いて「こっちの道を行こうかな」「この商品を買うかどうか迷うな」というように、普段しない選択をすることになって決断疲れが発生してしまうからなのです。
当然ながら、試験の日には無数の「決断」をすることになります。「この問題、AにしようかBにしようか」という問題の決断から、「こっちの問題を先に解こうか、一度マークミスがないか確認しようか」というような試験戦略上の決断まで、さまざまなことを決断する必要があります。
「決断疲れ」が発生しないわけはないですよね。であるならば、できる限り無駄な決断をしないようにして、試験本番で「決断」ができるようにしなければならないのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら