受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。大学入学共通テストまでの毎日連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第12回】
「自己ベスト」を狙うと大失敗する確率が上がる
大学入学共通テストや試験本番で大失敗する人というのは、毎年一定数います。過去問では数学ⅠAが90点だったに本番では40点しか取れなかったとか、国語が160点以上を狙っていたにもかかわらず120点になってしまったとか、しっかり準備をしたはずなのに、点数がガクッと本番で落ちてしまう受験生は毎年いるものなのです。
そういう人たちには1つの共通点があります。それは「自己ベストを狙いにいった受験生」であるということです。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、過去問演習をしているときの自分の点数よりも上の「自己ベスト」な点数を狙いすぎてしまうと、試験で大失敗してしまう確率がかなり高くなってしまうのです。
今回はなぜこんな現象が発生してしまうのか、どうすれば「大失敗」を回避できるのかについてお話ししたいと思います。
まず前提として、みなさんは「過去問を解いたときの点数」と「試験本番の点数」を比べたときに、どちらのほうが点数は高くなると思いますか?
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