共通テスト「点数高かった人」こそ"要注意"の背景 いい点だった人が「危ない」と言われる理由とは

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(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第98回は「共通テストでいい点だった人のほうが実は危ない」と言われている理由を解説します。

共通テストでいい点だった人ほど危ない

1月13日・14日には大学入学共通テストが行われ、多くの受験生たちが悲喜こもごもの時間を過ごしています。基本的に、国公立志望の学生は共通テストの点数を利用しつつ2次試験を受け、両方の点数で受験の合否が決定します。

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また、共通テストの点数が一定の点数に到達していないと2次試験を受けることができない、いわゆる「足切り」もあるので、共通テストの点数は生命線になることが多いです。

私立の場合でも同様で、共通テストの点数を一部利用して私立大学の入試を受ける場合もあります。そしてそもそも、「共通テストの点数が高い=学力が高い」ということなので、高かった人は今ガッツポーズをしている場合が多いです。

しかし、一方でこんな言説もあります。

「共通テストでいい点数だった人のほうが、実は危ない」

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