マツダが力を入れる「模擬ジムカーナ」とは何か? 車の「操る楽しさ」不安なく体験できる場を

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マツダ・スピリット・レーシングの活動全体を管轄する、マツダ本社のブランド体験推進本部の関係者は「スポーツドライビングを楽しみたいが、サーキットを走行することが怖いと感じている方が一定数いる」と市場を分析している。

この「怖い」とは、「走行速度域が高いこと」「ほかのクルマと混走すること」「費用がかさむこと」、そして、「接触で大切なクルマを損傷すること」といった、さまざまな不安を意味する。

こうした不安を払拭でき、しっかりとした運営体制のもと、クルマを操る楽しさを思い切り味わえる場を検討してたどり着いた形が、ジムカーナだったというわけだ。

もっとも台数が多かったのは、やはり「ロードスター」。中でもND型が多かった(筆者撮影)
もっとも台数が多かったのは、やはり「ロードスター」。中でもND型が多かった(筆者撮影)

「想定していた以上に、モータースポーツ初心者の方が数多く参加していただき、改めてこの試みの重要さを実感しているところだ」(同関係者)と、すでに成果を実感しているという。

これまでの流れを振り返ると、数年間の構想を経て、2024年3月23日に筑波サーキットジムカーナ場でプレ大会を実施。その後、4月6日~7日には、スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡)でのマツダファンフェスタ(MAZDA FAN FESTA)で特別編を実施。

シリーズ戦としては、6月30日の筑波、8月4日のTSタカタサーキット(広島県安芸高田市)などで開催し、今回が最終戦となった。

朝8時から充実のプログラム

プログラムの内容は、朝8時から始まる。まずは30分間、実戦経験の豊富なジムカーナ・アドバイザーと一緒にコースの下見と慣熟走行を行い、開会式を実施。

9時から午前中いっぱいは、基礎コースを設定して1人3本のトライを行った。希望をすればアドバイザー同乗での走行もでき、安心感は高い。

アドバイザーは実際にジムカーナで活躍するドライバー。左から金井亮忠選手、河本晃一選手、柴田優作選手(筆者撮影)
アドバイザーは実際にジムカーナで活躍するドライバー。左から金井亮忠選手、河本晃一選手、柴田優作選手(筆者撮影)

午後は、簡単な模擬ジムカーナの本番2本を行い、午後4時から表彰式、閉会式という丸1日をたっぷり使った豊富な内容であった。

参加費用は1万500円(税込み)で、マツダ車での参加と女性参加者は1000円の割引がある。募集台数は60台で、締切り日を待たずに定員数が埋まることが多いようだ。

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