NA/NB/NC/ND「ロードスター」一気乗りでようやくわかった「人馬一体」歴代開発者が目指した本当の志

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初代NA(ユーノス・ロードスター)Vスペシャルをドライブする様子(同乗者撮影)

そうだ、歴代「ロードスター」を一気に乗り比べてみよう。

そう思い立ちマツダ本社に打診すると、ちょうどお盆明けの週にNA、NB、NC、NDを連続して試乗できるという返事をいただいた。

8月18日(月)からNAを皮切りにNB、NCを毎日乗り換えてそれぞれ約100kmを走行。そして、NDは週末を挟んで8月25日(月)まで300km、都合8日間で合計600kmを走行した。

今回の試乗の基点である「マツダR&Dセンター横浜」には、歴代モデルが定期的に展示されている(筆者撮影)

そんな中で、5代目となる次期モデル(いわゆるNE)はいつ登場するのか。それはEVになるのか。また、トランプ関税等の影響で厳しい状況にあるマツダの経営は、これからどのような道筋で立ち直るのか……。

今回の歴代ロードスター比較試乗は、マツダの「いまとこれから」について深く考える良き時間となった。

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これが「NAの走りのペース」だ

各モデルの印象をお伝えする前に、まず案内しておきたいことがある。

NA、NB、NC、そしてNDにはさまざまなグレードや特別仕様があり、各モデルをひと括りで論じることは到底、不可能だ。

だから、試乗の目的は、「ロードスターというモデル全体の進化を実感すること」を念頭に置いている。

なお、試乗した4車は、マツダ直系企業のマツダE&T(エンジニアリング・アンド・テクノロジー)の皆さんが丁寧に管理・メインテナンスしており、各モデルが発売当時のようなコンディションを保っていることを付け加えておきたい。

では、NAロードスターで走り出そう。NAにじっくり乗るのは、実に4年ぶりだ。乗り心地は、というか、乗っているときに気分がゆったりする。

さまざまな風景にすっと溶け込むのが、NAの魅力(筆者撮影)

ハンドリングは、ハンドルの中立状態での感覚であるオン・センター・フィールの緩さがほとんどなく、ハンドル操作に対する動きにはキレがあり、クルマ全体がすぅ~と気持ちよく曲がってくれる。

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