NA/NB/NC/ND「ロードスター」一気乗りでようやくわかった「人馬一体」歴代開発者が目指した本当の志

✎ 1〜 ✎ 78 ✎ 79 ✎ 80 ✎ 81
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

NDを走らせて感じたのは、「NDの走り方がやっとわかった」ということだ。

実はこの個体とは、5月末に軽井沢ミーティングに出かけた際も一緒に過ごしているのだが、そのときよりも数段、走りやすく感じたのである。

NDの後期型(ND2)ではACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)もつく(同乗者撮影)

これはまさに、「人馬一体」の感覚だ。NAから順に短期間でロードスターの進化を実感したからこそ感じ取れる、特別な感覚なのかもしれない。

見方を変えると、この先、次期モデル(NEと呼ばれる?)に乗ったときにも、きっと走りやすく感じることだろう。

ロードスターのこの感覚は、歴代の開発者たちが、NAで掲げられた「だれもが、しあわせになる。」ことを大事にしてきたからであり、そうしたマツダの思いはこれからも不変であると信じたい。

グローバルで約122万台を販売

最後に、マツダから提供していただいた歴代ロードスターに関するデータを示す。

2024年12月時点で、NA、NB、NC、NDの累積販売台数はグローバルで約122万台。このうち、日本で販売されたのは、全体の19%にあたる約23万台。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

日本販売の内訳を見ると、最も多いのがNA(1989〜1998年)で11万8000台、次いでND(2015年〜)が6万6000台、NB(1998〜2005年)が3万1000台、そしてNC(2005〜2015年)が1万9000台である。

NAには届かないものの、NDの人気ぶりがうかがえるだろう。歴代ロードスターを乗り比べるという貴重な試乗の機会を与えていただいたマツダ関係者の皆さんには、深く感謝したい。

この記事の画像を見る(11枚)
桃田 健史 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ももた けんじ / Kenji Momota

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事