実際に体感してみて気づけることもあります。例えばすごく細かいことですが、午前中に解く英語の試験と午後の時間に解く英語の試験では、少し感覚が異なるという場合もあります。
「午後に英語を解くと、多少眠くなるから、あらかじめ眠気覚ましのガムを買っておいたほうがいいな」「お昼ご飯のときに飲み物を飲みすぎると、トイレに行きたくなるから、多少セーブしたほうがいいかも」と対策を考えることもできますよね。
さらに言えば、「まったく同じ時間で解く」というのも重要なポイントです。例えば共通テストの英語筆記試験は15時20分から始まり、16時40分に終わります。
さて、時計を見て15時55分だったら、あと何分時間があることになるのかわかりますか? もちろんちょっと考えれば答えは45分だとすぐにわかるわけですが、ここで何も考えずにパッと見て「15時55分ってことはあと45分か」「あと45分ってことは、この大問をあと5分で解かなければならないよな」と考えられる人のほうが、時間のロスが少ないです。
1分1秒を争う試験本番において、この感覚はとても重要です。前日にまったく同じ時間で解くことで、「だいたい16時20分にはここまで終わってないとこの科目はやばいんだよな」というような生の感覚が得られるわけです。この情報が、試験当日にすごくプラスに働くというわけですね。
ケアレスミスが多い人におすすめの過ごし方
次はファイナルペーパー作りです。これは、最後の最後に確認する事項を1枚の紙にまとめ、最終確認用のペーパーを作るというものです。
テストで出る可能性のある暗記事項や、問題の解き方・解く順番・解くときの注意点などをまとめた紙になります。こういった紙を前日までに作って、試験当日の朝に見返していた、という東大生の数は割と多いです。今まで模試を解いてきた経験や過去問演習をしたうえで見えてきた注意点をまとめるわけですね。
こうすることで、ただの注意点の確認だけでなく、自分がケアレスミスしがちなポイントに気をつけたり、プラス1点を取るために必要な要素を効率よく復習することができるわけです。
試験における大きな脅威となるケアレスミスですが、これは今までのミスを分析することによってしか対策できないものです。自分の書き方のくせとか、焦ったときにやってしまいがちなミスとか、そういったものに自覚的になれる人がケアレスミスを防止できます。ファイナルペーパー作りはケアレスミスが多い人におすすめの過ごし方です。
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