東大生実践、試験の不安消す「前日の過ごし方」4選 試験当日に焦らないための簡単な秘策を伝授

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試験当日の過ごし方③:直前の過去問を読み込む

試験当日の過ごし方として多かったのは、直近の過去問を読み込むというものです。「1年前に出題されたものと同じ問題は出ないからあまり復習する意味は薄い」と考える受験生も多いですが、そんなことはありません。基本的にテストというのは、1年前と大きく傾向変化することは少ないと言われています。であれば、直近の過去問を見ればその試験の傾向がなんとなく見えてくるわけです。

同じような問題が出ることも多いですし、なんなら同じ人たちが問題を作っていることだって考えられます。「こういう問題が出題されたらこう対処しよう」「ここの大問が難しかったら先にこっちの問題を解けばいいな」と戦略を練ることができるわけです。

難化するリスニングへの準備

試験当日の過ごし方④:リスニング2倍速勉強法

そのほかに試験当日の動き方として多かったのは、「リスニング2倍速勉強法」です。英語のリスニング試験の前には必ずこの勉強法を実践していたという人が多かったので紹介させてください。

リスニングの問題は、ここ数年でかなり重要度が上がってきました。センター試験時代は筆記とリスニングは「4:1」という点数配分でしたが、共通テストでは「1:1」の点数配分になっており、またリスニングの問題は共通テストに限らずどんどん難しくなってきています。

リスニング試験においてよくあるのが、「リスニング音声のスピードが速すぎて聞き取れない」ということです。これに対応するために、リスニング試験の前にはあえて「2倍速」の音声を聞くのです。こうすると、リスニングの試験での音声が若干ゆっくりしゃべっているように感じられて、焦らずに問題に対応できるようになるというわけです。

いかがでしょうか? どれか1つでもみなさんの参考になれば幸いです。最後に、僕が試験を受けたときのことをお話しさせてください。

僕の隣の席に座っている人がずっと、ある紙を見ていたのです。どの科目の試験の前にも、ただ1枚の紙を、じっと見つめていました。

「何を見ているんだ?」と気になった僕が少し目をやると、それはなんと模試の結果でした。模試のA判定の結果を、ただじっと見つめていたのです。きっとその人は「自分はA判定だったのだから大丈夫だ!」と言い聞かせていたのではないかと思います。当時の僕は「何やってるんだ、この人」と唖然としたのですが、今考えてみると案外いい過ごし方なのではないかとも思います。

どんな過ごし方をしてもいいので、試験本番で最大限の力を発揮できるように頑張ってください。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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