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世界的音楽家・辻井伸行「思い出の大作」への情熱 名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」と専属契約

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この手から美しい音楽が生まれる(撮影:今井康一)

――ハンマークラヴィーアの録音では、緩徐楽章の第3楽章に苦労したそうですね。

3楽章だけで20分弱くらいある長い楽章なので、集中力を途切れさせることなく弾くのはまさに精神的な戦いです。苦しみや悲しみをゆっくりしたテンポで表現するので、一つひとつの音を大事に大事に表現しなければならない。悩んで悩んで、とにかく弾き込んで、納得いく演奏にするまでには時間がかかりました。

音楽の流れが途切れないことを意識して、早すぎてもいけないし遅すぎてもいけない。テンポについてはグラモフォンのエンジニアやプロデューサーと何度も話し合い、何回も弾きなおして自分が「これだ」と思うものを選択しました。

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