「大腿骨を骨折した人」半分は5年以内に死亡の怖さ "ある年齢"を境に身体機能は「ガクッと」落ちる
その節目が「75歳」という年齢だ。例えば、骨粗鬆症でいうと、65〜74歳では、手首(橈骨〈とうこつ〉)や肩からひじにかけての上腕骨、背骨(椎体)の骨折が多い。
一方、75歳以上になると、太ももの付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)が大きく増加する。75歳を境にして骨折しやすくなる部位が変わるのだ。
大腿骨近位部骨折の年代別の発生率をみると、75歳以降で急激に上昇する(*1)。
頑丈であるはずの大腿骨が骨折する意味
本来、大腿骨は人間の体を支える頑丈な骨である。逆に手首(橈骨)は大腿骨に比べれば弱く、転倒して手をついたときに骨折するケースが多い。
年齢が上がるほどに骨粗鬆症が進行し、手首(橈骨)から上腕骨、背骨、大腿骨とより頑丈であるはずの骨までも弱くなって骨折しやすくなっていくのだ。つまり、大腿骨近位部骨折は、骨粗鬆症がそこまで進行してしまった結果として起こるものといえる。
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