40代、50代でも珍しくない「突然死」最大の原因 万が一の事態を避けるため、心がけたい2つの行動

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さて、万一、あくまで万一ですが、ご家族や知人が倒れていた、あるいは息をしていないことがわかった後の対処法について、お話しします。

人が死んでいるかどうか――この判断はとても難しいです。ですので、その場に遭遇したら、躊躇なく救急車を呼んでください。もちろん、かかりつけ医がいて、すぐに連絡を取れるのであれば、それが理想です(心臓マッサージなどをするなどの方法もありますが、今回は触れません)。

亡くなっていることが確実な場合には、救急隊員は何もできません。救急車は生きている人、生きている可能性のある人しか対応、搬送できないと決まっているからです。

その場合は、警察が呼ばれることになり、それ以降のさまざまなことは警察が対応することになります。剖検、つまり解剖をするのかしないのかも、亡くなり方が自然であるかどうかを判断して、警察が決めます。

体のSOSサインを見逃さない

冒頭でお伝えしたとおり、これからの季節は突然死が増えます。

だから、自分の体が発信するSOSサインと早めに感じ取ることも大事。そのためにも、小さな異常や「あれ?」っと思ったことはそのまま放置せず、かかりつけ医や会社の産業医などに相談してみてください。

例えば、胸のあたりの違和感があったら狭心症が疑われますし、急に手に力が入らなくなったら脳梗塞や神経の異常が起きている場合もあります。とにかく、普段とは違う状況があれば、放っておかないことです。

若くして突然、亡くなってしまうのは、周囲の多くの人に深い悲しみをもたらします。もちろん防ぎきれない死もありますが、突然死のなかには予測できうるもの、予防できるものもあります。だからこそ正しい知識と、行動で、自分の身は自分で守ることが大事なのです。

奥 真也 医療未来学者・医師

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おく しんや / Shinya Oku

1962年大阪府生まれ。医療未来学者、医師、医学博士。経営学修士(MBA)。大阪府立北野高校、東京大学医学部医学科卒。英レスター大学経営大学院修了。東京大学医学部附属病院放射線科に入局後、フランス国立医学研究所に留学、会津大学先端情報科学研究センター教授などを務める。その後、製薬会社、医療機器メーカーなどに勤務。著書に『未来の医療年表』(講談社現代新書)、『医療貧国ニッポン』 (PHP新書)、『人は死ねない 超長寿時代に向けた20の視点』(晶文社)、共著に『死に方のダンドリ』(ポプラ新書)がある。

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