ドコモで多発する通信障害 スマートフォン急増の落とし穴

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auでは起こりえない

ドコモが新サービスの開始に手こずったのは、初めてではない。1999年に開始したiモードでも、初期に障害が多発。当初は今回同様、システムを増強し対応したが、解決できず、結局約2年かけてシステムをゼロから再構築することを余儀なくされた。

ある通信工事会社のドコモ担当者は「ドコモにも、根本的な見直しが必要という認識はあるかもしれない。だが、目先のスマホ加入者の増加に追われ、手が回らないのではないか」と見る。

メールが他人に届いてしまう12月のような通信障害は、実は競合のKDDI(au)では起こらない。メールの送受信のデータ処理に関し、ドコモ、ソフトバンクとは異なる方法を採用しており、構造的に取り違えが発生しないようになっているためだ。

今回の問題について、ドコモは1月末まで検証を行い、対策を最終決定するとしている。ソフトバンクに続き、auが昨秋、米アップルのアイフォーンの取り扱いを開始し、ただでさえ逆風が吹く。今後も通信障害がやまなければ、最大の武器である通信品質やブランド力にさえ、傷が付くことになりかねない。

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(麻田真衣 撮影:吉野純治 =週刊東洋経済2012年1月21日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

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