日本人が実は陥っている「かくれ低血糖」の正体 原因がわからない「なんだかつらい」の原因か

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これからは、一口食べたら頭の中で30回、数を数えてください。実践してみると、いかに普段自分が噛んでいないのかがよくわかるはずです。最初は難しいかもしれませんが、1カ月も経つとだんだん慣れてきて、当たり前のように30回噛むことができるようになります。

噛むことは血糖値が緩やかに上がるだけではなく、ほかにもメリットがたくさんあります。腹八分目で満足できるようになるため、少量でもお腹いっぱいになる人が多いです。噛むことで幸せホルモンのセロトニンも出ます。

食事中に大量の水分を摂りすぎない

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また、しっかり噛んでいると唾液も十分に出ます。ちなみに、食事中に水分をたくさん摂ってしまう人はよく噛んでいなくて唾液が出ていない人が多いです。食事中に水分をたくさん摂ってしまうと、胃酸が薄まるので消化力も弱くなってしまいます。

そのため、汁物を摂ったり、お水1杯くらい飲んだりする程度ならいいですが、食事の前後30分程度はあまり大量の水分を摂らないことをオススメします。

このように、噛むことにはメリットしかありません。血糖値をコントロールする方法は他にもたくさんありますが、まずは一口30回を目指して噛むことを習慣にしましょう。

岡城 美雪 管理栄養士/My Wellness代表取締役

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おかじょう みゆき

1992年生まれ、札幌出身。管理栄養士として指導した人数は延べ2000人を超える。子どもの頃からアトピー、喘息などを持つアレルギー体質で、
さらに学生時代の過度なダイエットにより低血糖症状を引き起こすようになる。栄養学への興味から管理栄養士の資格をとるも、不調の原因がわからず悩んでいたところ、原因は低血糖であることを知って食事を改善。
現在は血糖値から体質改善をするスクール運営や講師の育成などを行っている。また、東京メトロ車内コンテンツであるKOSEの「美人のヒミツ!」を複数監修。著書に『これだけ! 脱うつごはん』(Gakken)。メディア出演多数。

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柳澤 綾子(監修)

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東京大学医学系研究科公衆衛生学客員研究員、元国立国際医療研究センター特任研究員。麻酔科専門医指導医。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。15年以上臨床現場の最前線に立ちながら、大学等でも研究し、
海外医学専門誌(査読付)に論文を投稿。年間500本以上の医学論文に目を通し、エビデンスに基づいた最新の医療、教育、子育てに関する有益な情報を発信している。著書に『身体を壊す健康法』(Gakken)、『自分で決められる子になる育て方ベスト』(サンマーク出版)。

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