日本人が実は陥っている「かくれ低血糖」の正体 原因がわからない「なんだかつらい」の原因か
5. 代謝が落ちる
なんとなく高血糖の人も太りやすいイメージを持っている方は多いと思いますが、実は低血糖の人も太りやすいです。それは低血糖の状態だと代謝が落ちるからです。
まさに食べないダイエットで失敗するのがこのパターンです。食事量を減らすことで一時的に体重が減ることはありますが、体は飢餓に備えようと代謝を下げて脂肪をため込むため、結果的に以前と同じ食事量でも「太りやすくなった!」と感じます。
短期的には痩せたとしても、長い目で見れば太りやすくなってしまい非効率です。また、血糖値を下げるインスリンは、肝臓に脂肪をため込む働きもあるため、脂肪肝になるリスクも高くなってしまいます。
6. 貧血のリスクが上がる
血糖値が下がると、鉄不足になるリスクも上がります。鉄の吸収には胃酸が必要なのですが、血糖値が下がると血糖値を上げるために活動が活発になるホルモンの影響で、自律神経のバランスが交感神経優位になり、胃酸の分泌が抑制されてしまうからです。低血糖の人は、健康診断で指摘を受けていなくても鉄不足である場合がほとんどです。
鉄はエネルギー代謝に必要な栄養素なので、不足することで、考えることに疲れてしまったり、糖質ばかりをエネルギー源にしようとするため、甘いものが大好きになったりします。
まずは一口30回噛むことからスタート
それでは、血糖値をコントロールするためには具体的に何をしたらいいのでしょうか。
はじめに取り組んでいただきたいのは「一口30回以上噛む」ことです。
血糖コントロールには「一口30回以上噛む」ことが重要です。血糖値が乱れている人は、早食いで噛まずに飲み込んでしまっていることが多いです。早食いでは血糖値が急上昇してしまいます。なので、まず、ゆっくり食べることを習慣づけましょう。