満員電車耐えられない?日本の偉人の意外な素顔 型破りすぎ、すぐ旅に出たくなる…偉人の一面

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3位:豊臣一族滅亡のきっかけは、秀頼が巨漢すぎたから

天下統一への道を突き進み、関白まで上り詰めた戦国大名の豊臣秀吉だったが、なかなか子どもには恵まれなかった。

ようやく側室の茶々との間に生まれた鶴松は早世。失意の秀吉は甥の秀次を後継者とするが、側室の茶々が再び懐妊して男の子を生むと、やはり自分の息子に継がせたくなったようだ。甥を自害に追い込んで、我が子の秀頼を後継者としている。

幼少期から秀吉や茶々に溺愛された秀頼には、過酷な満員電車なぞ耐えられるはずがない……何もそんな理由でランクインさせたわけではない。徳川家康に滅ぼされたこともあって、軟弱なイメージが強い秀頼だが、実はかなり体がデカかった。

小柄な父の秀吉とはまったく違い、秀頼の身長は6尺5寸、つまり、約197センチの高身長で、さらに体重43貫と、約161キロだったというから、けた外れの巨漢である。朝のラッシュ時は、乗り込むだけでも一苦労だ。

ちなみに、家康は二条城で19歳になった秀頼と、実に8年ぶりに会ったときに、その威風堂々とした風体に驚愕。自分の息子で後継者である秀忠を脅かしかねないとして、豊臣一族を亡ぼすことを決めたとも言われている。

意外な一面にこそ歴史人物の本質がある

『ひょんな偉人ランキング ―たまげた日本史』(さくら舎)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

大人になってから日本史について、改めて学び直したいという人は多いはず。私は名古屋外国語大学で偉人の生き様をテーマにした講義を1年生に向けてここ数年行っているが、教室には生涯学習のために受講する年輩の方の姿も珍しくない。

なかには「日本史に関心があるけれど、何から始めたらいいかわからない」という人もいることだろう。

そんなときには、キーパーソンの人物に着目して、どんな偉業を達成して、その背景にどんな私生活上のエピソードがあるのかを調べてみると、その人物像が立ち上がって理解しやすくなる。

今回の記事では「満員電車に耐えられなさそう」でのランキングを発表したが、新著『ひょんな偉人ランキング』では、「ユーチューバーになっていそう」「忘れ物がヤバい」「疑り深いネクラ」「すぐ炎上しそう」など多岐にわたる項目で、ランク付けを行っている。

本書を通じて、日本史を彩った偉人たちについて、その素顔をも含めて関心を持ってもらえれば、筆者としてこれほど嬉しいことはない。

真山 知幸 著述家

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まやま ともゆき / Tomoyuki Mayama

1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年独立。偉人や歴史、名言などをテーマに執筆活動を行う。『ざんねんな偉人伝』シリーズ、『偉人名言迷言事典』など著作40冊以上。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義(現・グローバルキャリア講義)、宮崎大学公開講座などでの講師活動やメディア出演も行う。最新刊は 『偉人メシ伝』 『あの偉人は、人生の壁をどう乗り越えてきたのか』 『日本史の13人の怖いお母さん』『逃げまくった文豪たち 嫌なことがあったら逃げたらいいよ』(実務教育出版)。「東洋経済オンラインアワード2021」でニューウェーブ賞を受賞。
X: https://twitter.com/mayama3
公式ブログ: https://note.com/mayama3/
 

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