若者に忘年会の幹事を任せた方がいい3つの理由 幹事で身につくビジネススキルを整理してみた

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忘年会
職場の忘年会や新年会を幹事として仕切ることは面倒だと思われがちですが、実はビジネススキルも身につくのでは?(写真:RichR / PIXTA)

コロナ禍以降、顕著になっていると言われるのが「若者の飲み会離れ」。その理由については以前、『「飲みニケーション」が若者に嫌われる3つの理由』という記事で、(1)コスパ/タイパが悪い、(2)エンゲージメントが落ちる、(3)プライベートと仕事を分けたい、だと書いた。

12月に入り、そろそろ忘年会・新年会のシーズンだ。そこで私はあえて、若手社員に忘年会の「幹事」を任せてはどうかと提案したい。それは現場に入って支援するコンサルタントとして、「ダンドリ力」の重要性を痛感してきたからだ。

飲み会の幹事には、若者がビジネスパーソンとして成長するための要素が詰まっている。今回は、なぜ若者に幹事を任せるべきなのか、3つの理由を解説する。上司にあたる経営者やマネジャーのみならず、若い人たちにもぜひ読んでもらいたい。

そもそも「ダンドリ力」とは何か? 

ある雑誌のインタビューを受けたとき、

「ダンドリ力なんて、あえて学ぶ必要があるんですか?」

と質問されたことがある。私はそのとき「Yes」と即答した。なぜなら、私自身がダンドリについて誰からも教わったことがなく、大変苦労した経験があるからだ。

「ダンドリ力」とは、作業が効率的に進むように準備・調整する力のことだ。単なる準備ではない。リソース配分などの手配、調整がダンドリには重要だ。意外とセンスや心配りも必要なスキルと言えよう。頭で分かっていても、経験を積まないと磨かれない。

たとえば企画書作成を任されたとする。データ収集、企画書作成、メンバーとの調整、上司への確認など、必要な手順を洗い出し、優先順位をつけて進めていく必要がある。これができないと「ダンドリが悪い」と言われてしまうだろう。

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