中国新興EV「哪吒汽車」の資金繰り悪化が表面化 取引先が債務履行求め訴訟、賃金支給の遅延も

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哪吒汽車は東南アジアなど海外市場への進出にも積極的だったが、2023年以降は成長の勢いが鈍化していた。写真は主力車種の「哪吒X」(同社ウェブサイトより)

「哪吒汽車(ネタ)」のブランド名で事業展開する中国の新興EV(電気自動車)メーカー、合衆新能源汽車の資金繰り悪化が表面化した。同社の生産子会社に設備を納入した取引先から、代金未払いを理由に訴訟を起こされたのだ。

中国の産業用ロボット大手の埃夫特智能装備(EFORT)は11月8日、合衆新能源汽車および江西省宜春市の子会社を相手取り、4819万5000元(約10億3449万円)の債務履行と支払い遅延の賠償を求めて現地の裁判所に提訴したと発表した。

溶接ラインなどの代金未払い

埃夫特智能装備によれば、同社は2020年から2022年にかけて合衆新能源汽車の生産子会社と複数の契約を結び、自動溶接ラインなどの生産設備を納入した。だが、埃夫特智能装備が契約を履行したにもかかわらず、代金は支払われていないという。

合衆新能源汽車は2014年に創業し、2019年に哪吒汽車のブランドを立ち上げた。現在は浙江省桐郷市、江西省宜春市、広西チワン族自治区南寧市の3カ所に工場を持つ。問題の生産子会社とは宜春工場のことだ。

原告の埃夫特智能装備は、中国の会社法に基づく債務返済の義務があるとして親会社の合衆新能源汽車を同時に訴えた。

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