中国EV市場、激戦下で「零跑汽車」が頭角現わす 低価格・高機能を売りに年間販売25万台超えへ

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零跑汽車の中型SUV「C10」は約275万円からの価格設定で高機能のスマートコクピットを搭載し、高い人気を集めている(写真は同社ウェブサイトより)

中国自動車市場でEV(電気自動車)の価格競争が激化する中、新興メーカーの1社の零跑汽車(リープモーター、正式社名は零跑科技)が頭角を現わしつつある。

「2024年の販売台数は目標の25万台を超えそうだ。2025年は50万台の販売を目指す」。同社の朱江明CEO(最高経営責任者)は11月12日、複数のメディアの取材に応じ、そんな強気の発言をした。

月間販売記録を10月に更新

零跑汽車の発表によれば、同社の2024年1月から10月までの販売台数は累計21万台。そのうち10月の販売台数は3万8000台と、単月の最高記録を更新した。年末商戦でさらに販売を上積みすれば、2024年の年間販売台数は30万台に迫り、前年比倍増する可能性がある。

好調な販売を牽引するのは主力車種の「Cシリーズ」だ。零跑汽車は現在、コンパクトカーの「Tシリーズ」1車種、中型車のCシリーズのSUV3車種、同じくCシリーズのセダン1車種の合計5車種を生産・販売している。

同社の総販売台数に占めるCシリーズの比率は、2024年1~3月期の71.8%から、同4~6月期は74.6%、同7~9月期は78.3%へとしり上がりに拡大中だ。

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