「父は癌で母は鬱」ゴミ屋敷の実家が片付けで激変【再配信】 几帳面な人ほどゴミを捨てられなくなる理由

✎ 1〜 ✎ 44 ✎ 45 ✎ 46 ✎ 47
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ゴミ屋敷状態だった一軒家のメインの部屋(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
父はがんで母は鬱。そして家はゴミ屋敷。そんな状況を打破するため、娘が動いた。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
ゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)を営み、YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信する二見文直社長が、部屋を片付けられない人の意外な性格について語った。生真面目な性格な故、ゴミを溜めてしまうことがあるのだという。
この記事の画像を見る(9枚)

家全体が不用品の倉庫になっていた

ゴミ屋敷と化した一軒家に住んでいたのは、依頼者である50代の女性の両親だった。母は2009年に亡くなった親の介護で鬱になり、そこから家にモノやゴミがためるようになった。ゴミ屋敷になってからすでに15年近く経っているが、なぜ片付けをするに至ったのだろうか。その理由を依頼者である娘が語る。

「母のことは父が見てくれていたんですが、急に父ががんで入院したんです。それで母の鬱がさらに酷くなりました。父は病院から帰ってきても、もう2階まで上がれません。リハビリの先生からも、“1階で暮らせるように家を整えてください”と言われたので」

腰の高さまで積み上がったゴミ(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
モノであふれている和室(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)

退院後の父が過ごす予定の部屋は、腰の高さまでモノが敷き詰められていて、その上にはゴミの入った袋も散乱している。これではベッドを置くスペースもない。入院するまで父の部屋があった2階も、モノで足の踏み場がない状態だ。収納スペースはもちろん、廊下にもモノが積み上がっている。その大半は「使っていないモノ」で占められていて、家全体が倉庫になっていると言ってもいい。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事