"会社員作家"石田夏穂が描く中間管理職の悲喜劇 体重管理に必死なマッチョ係長が仕事でてんてこまい

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
石田夏穂
平日は会社員として働き、早朝や週末に小説を書く生活を続けている石田夏穂さん(撮影:今祥雄)
デビュー以来、『我が友、スミス』と『我が手の太陽』で2度芥川賞候補となった石田夏穂さんが小説『ミスター・チームリーダー』を上梓した。5作目となる今作は、男性の中間管理職が主人公。描きたかったものは何なのか、石田さんに話を聞いた。

会社員をしながらの執筆活動

昨年、第169回芥川賞候補になった前作『我が手の太陽』では、配管工事を請け負う中小企業で働く熟練の溶接工が主人公。それまでの作品でも工場設計を請け負う会社や、備蓄用タンク工事業者で働く人などを題材に、詳細な描写で“お仕事小説”を手掛けてきた。

そして今回、『ミスター・チームリーダー』の舞台に選んだのは大手リース会社。

なぜなら、「自分が施工管理の仕事をしているときに、総合レンタル業者さんってすごい! といつも思いながら仕事をしているんです。ありとあらゆるものを手配してくれるのはもちろんのこと、その機敏さ、柔軟さ、万能さを描きたいと思った」から。

そう、石田さんは今も会社勤めをしながら、小説の執筆を続けているのだ。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事