将来の骨折を防ぐ「骨ケア」30~40代から必要な訳 上皇后美智子さまも10月に右大腿骨上部を骨折
この項目のなかには、自身の骨折歴のほかに「両親の大腿骨近位部骨折歴」もある。
「親の大腿骨近位部骨折歴はほかのリスク因子と比べて関連が大きいため、特に注意が必要です。こうしたものも参考にして、心当たりがある人は早めに骨密度検査を受けてほしい」と矢吹医師は呼びかけている。
若いときの骨密度検査が重要な理由
骨密度検査は骨の1平方センチメートル当たりにカルシウムやリンなどのミネラル成分がどれだけ含まれているかを調べるもので、エネルギーの低い2種類のX線を使って測定する「DXA(デキサ)法」、両手のひらをX線撮影する「MD法」、かかとやすねの骨に超音波を当て、骨の強さを調べる「定量的超音波測定法」の3つがある。
このうち矢吹医師が「一番正確に測れる」として勧めるのはDXA法だ。
日本骨粗鬆症学会が発行している「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」でも推奨されており、自治体が行う健康診査のなかにオプションで骨密度検査が設けられている場合があるので、その際にDXA法を受けられる医療施設を選ぶといいという。
自治体の項目にない場合は、整形外科や婦人科、内科などで受けることができる(自費で5000円程度・保険適用となる場合もあり)。
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