採用した外国人をすぐに逃さない企業側の秘訣 「なぜこの人材が自社に必要か」を徹底する

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2024年8月にミャンマーから宮古島にある「ホテルライジングサン宮古島」で研修を開始した技能実習生、ポッポッムイーさんは「ミャンマーでインターネットを使って宮古島について調べ、この仕事に応募しました。実際に来てみると、宮古島の人たちはとても優しく、毎朝の自転車通勤の途中では、子供からお年寄りまで皆さんがしっかりと挨拶してくれます。自然や人々の温かさが、まるでミャンマーにいるかのように感じられ、私にとってとても居心地のよい場所です」という。

また「私の故郷は海や川に囲まれた小さな村で、そうした自然の中で育ちました。そのため、都会よりも自然に触れられる場所の方が私には合っています。まだ来日して3カ月ですが、できるだけ長く宮古島で働きたいと思っています」と話してくれました。

企業側としては、特定技能1号で滞在可能な5年間は働いてくれることを期待して、1年間かけて指導し、ようやく戦力となったころに賃金の高い場所に転職されてしまう。とくに地方では、最近このような光景がよく見られます。それは、立地が問題ではなく、人材と企業のミスマッチと言えます。

外国人を採用する際、まずは日本国内にいる外国人を採用できないか検討する企業が多いのではないでしょうか。海外から外国人を採用するか、日本国内にいる外国人を採用するか、同じ外国人採用でも実は大きな違いがあります。

問題は企業の住所ではなく人材のミスマッチ

すでに日本で生活している外国人は、日本への適応力や日本語力が高く、即戦力として活躍できると考えられるかもしれません。また、日本国内にいる外国人を採用する場合、費用面でも日本人を採用するのと大きな差はなく、必要経費を抑えられることが多いです。

ただし、ここで大切なのは、日本に住んでいる外国人は日本人とは仕事に対する考え方が異なるという点をしっかり理解しておく必要があるということです。

多くの外国人が日本に来て働く目的は、「お金を稼ぐ」ということを忘れてはいけません。最近では日本人の転職も増えていますが、日本人の転職理由は賃金だけではなく、残業が多い、夜勤がある、土日が休めない、やりたい仕事と違うなど、さまざまな要因が考えられます。

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