肝臓から脂肪を落とす「朝のみそ汁」有効な摂り方 医師が解説「やせない人は肝機能に問題あり」
やせるうえで最も注目したい体の臓器、それが肝臓です。なぜなら、肝臓は人の代謝と解毒をつかさどる、ダイエットのキーマンともいえる臓器だから。
代謝とは、食事として体に取り入れた栄養を分解し、体を動かすエネルギーなど、人が生きるために必要な物質に作り変えることをいいます。つまり、肝臓の働きが悪いと代謝が促されず、食事で取り入れた糖や脂質はどんどん体に脂肪として蓄積されていきます。
反対に、肝臓が正しく機能していれば、糖や脂肪はどんどんエネルギーなどに変換され、自然にやせていくというわけです。
また、肝臓は体の中に生じる有害物質を無毒化して尿や胆汁として排出する、解毒の役割も担っています。ほかにもさまざまな役割がありますが、まずは、「やせるためには、肝臓を正常に働かせることが何より重要」ということを覚えておきましょう。
肝臓に起こる異常のうち、最も多くを占める「脂肪肝」は、その名の通り、肝臓に中性脂肪が溜まった状態です。
脂肪肝になると、肝臓の機能は衰え、代謝が落ちて太りやすくなります。今や成人の3人に1人が脂肪肝ともいわれるため、早めの対策が肝心です。
肝臓の脂肪を減らすためには、糖質と脂質を適正量に抑えながら、代謝のスイッチを入れるタンパク質をしっかりと摂取し、代謝を促すために必要なビタミンやミネラルを過不足なく摂る必要があります。
さらに、肝臓と密接に関わっている腸内環境を整えるため、食物繊維も摂るよう心がけなくてはいけません。
これらすべてを満たしてくれる魔法のような食べ物が「やせみそ汁」なのです。毎朝、具だくさんのみそ汁を最低1杯飲むだけで、肝機能は自然と回復し、代謝のよいやせる体が手に入ります。
具たっぷりが、脂肪を増やさないコツ
肝臓太りの最大の原因は糖質の摂りすぎによるもの。
ごはん、パン、麺類といった主食や甘いお菓子など、糖質に偏った食生活を続けていると、肝臓で代謝しきれず余ったブドウ糖が、脂肪として肝臓に蓄積されてしまいます。それにより肝機能が衰えると、代謝の働きも低下し、さらに太りやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら