元気と勇気が湧いてくる経済の考え方 柳川範之著
正月には、一年の計として新年の抱負を考える人が少なくない。が、著者は、それをきっちり決めるのは大きな間違いと指摘する。目標は環境変化に応じて変化するもの、と経済学では教えるからだ。
逆に、だから目標は立てなくてもいい、ということでもないという。将来がよくわからないからこそ、目標や夢を明確にしておくべきで、それは仮置きで構わない。わかってきた程度に応じて目標や夢を修正すればよく、「いくつかのレベルに目標を切り分け」、柔軟に対応する。リスクを考えれば、ポートフォリオを組み、分散投資や序列づけをすることも大事だと説く。
どのように将来を考えていけばよいのか。その考え方のコツを「経済の考え方」によって整理する。「元カレのプレゼントと試験勉強の意外な関係」「コンビニ弁当から転職を考える」ほか、身近なかみくだかれた事例によって、生き方の選択肢を広げるヒントやアイデアを伝授してくれる。
日本経済新聞出版社 1365円
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