「ラヴィット!」への"モラハラ批判"が危ういワケ 「水ダウ」「ドッキリGP」も炎上…番組は不適切だったのか

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次に「水曜日のダウンタウン」で批判を集めたのは、10月30日放送の「床屋でのシャンプー中に水攻め不可避説」。

ザ・マミィの酒井貴士さんが理髪店でシャンプーされているとき、理容師からシャンプー台にためた水に顔を沈められ、逃げられなくなるというドッキリでした。また、この映像を見たスタジオの出演者が大笑いしていたことも批判されています。

水曜日のダウンタウン
「水曜日のダウンタウン」では、“水攻め”シーンが物議を醸した(画像:YouTube「TBS公式 YouTuboo」より)

もう1つの「ドッキリGP」は11月6日、タイムマシーン3号・山本浩司さんがロケ中に肋骨を折るケガを負ったことを番組サイドが発表。山本さんはクマのぬいぐるみから噴出される液体をよけようとして転倒し骨折していたことに、制作サイドの責任を問う声があがっています。

「ラヴィット!」の主な批判内容は、「被害に悩む人もいるハラスメントを軽く扱いすぎ」「モラハラをテロップでイジるのは悪ふざけ」。

「水曜日のダウンタウン」の主な批判内容は、「苦しむ様子を見せるのはいじめ」「水攻めは拷問で特に海外では考えられない行為」。

「ドッキリGP」の主な批判内容は、「番組の安全管理が不十分」「ケガの危険性をわからなかったとは思えない」。

どれも一理ある指摘であり、これらの批判を受けた制作サイドは「不適切ではなかった」と言い切れないのではないでしょうか。しかし、だからと言って「『もうやらない』という結論ありきで排除してしまうのか」は別問題です。

「排除ありきの批判」が危うい理由

今回の3番組は多少なりとも適切とは言いづらいところがあっただけに、批判を受けて何らかの改善策を考えていくことが必要なのは間違いないでしょう。

たとえば、不快感を軽減させる構成・演出とフォローの言葉、見たくない人が避けられる放送・配信での事前告知、リスクを回避する1ランク上の準備と配慮など、制作サイドが対応できることは少なくありません。

制作サイドには、定型的な謝罪や反省のコメントにとどめず、具体的な言葉で発信していく姿勢を求めてもよさそうです。

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