「疲弊するリーダー」がやるべき簡単な1つのこと ビジネスの結果だけを求める組織は成長しない

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これまで100社を超える企業から約2000人の社員が受講しましたが、彼らからは「最初は無理だと思ったが、やってみると意外と何とかなった」「やってダメだったことに対し、何がダメだったかを考え、成果を出すために何をやるべきかを考えることを学んだ」という声や、「研修を通して新しいことを学ぶ楽しさや、最終地点へ到達する喜びを思い出すことができた」という感想が寄せられました。

こうした研修は今でも求められますが、最近は人事担当者から「殻破り」「修羅場」よりも「ワクワク」「心に火をつける」という言葉をより聞くようになりました。おそらくこれは、企業に求められるSDGsや社員のウェルビーイングにも繋がってくる話だろうと思っています。

世界的に社会や環境の急速な変化やさまざまな課題が起こる中、企業はただ自社の利益を追求するだけではなく、SDGsを考えることが結果的には自らの持続可能性にも繋がってくるということです。

それを個人(リーダー)に当てはめると、リーダー自身が身体的にも精神的にも、そして感情的にも健康でなければ、健全で持続可能なチームを作ることはできないということになります。

健全で持続可能なチームの条件

ホリスティックとは「全体的」「包括的」という意味ですが、より広い視野を持ち、組織の成功やビジネスの成果に限らず、リーダー自身の内面の成長や社会との調和も重視したものとなります。

では、そのようなリーダーシップを育てるためにはどうしたらいいか? コロナ禍で私が実施した次世代リーダー育成研修では、地方都市の市長とその関係者が抱える課題に、大手企業の次世代リーダーたちが取り組むことになりました。

まず研修では「殻破り研修」の要素を活用して、主体性と行動力を鍛える3日間のオンラインプログラムから始めました。受講生たちの「やったらできる!」「もっとやってみたい!」という心に火をつけるのが目的です。

実施前の「自分にできるかな?」という少し不安な状態から、「やったらできた!」という経験を経るとチャレンジが楽しくなってきます。仕事とは違う研修の場なので、失敗してもいいということを口酸っぱく伝え、心理的安全性を上げておくことがポイントです。

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