「疲弊するリーダー」がやるべき簡単な1つのこと ビジネスの結果だけを求める組織は成長しない

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結果的に受講生たちからは「最近、仕事に対するモチベーションがなかったが、この3日間で勉強する意欲を上げることができた」「自身の足りない点を改めて認識することができ、より一層邁進していこうとポジティブになれた3日間だった」という声をいただきました。

研修後の数カ月間は、通常業務をしながら地方都市の課題に取り組んだのですが、リーダーとしての役割がビジネスの成果だけでなく、より広い範囲にまで影響を及ぼす可能性があることを体感してもらいました。

さらに、その地域に住む外国人留学生たちとチーム(日本人2人+外国人留学生2人)を組んで実施してもらったことで、ダイバーシティ環境の中でリーダーシップを発揮するということにも繋がりました。

最初の3日間で高めた主体性や行動力を持って、地方都市の課題に取り組むことで、自分自身の力で社会に還元できることを実感できるようになります。それを数カ月間に何度もリフレクション(振り返り)をしながら進めることで、自分の強みや弱みを把握しながら、成長している実感を持つことができたようです。

また、外国人留学生に対してリーダーシップを発揮するという未知への挑戦を乗り越えたワクワク体験が、研修後に受講生が語っていた「研修を通して自信がつき、今後のモチベーションアップにもなった」に繋がったのでしょう。

リーダーがやるべきこと

私はポジティブ・リーダーシップについて、リーダーがやるべきことの1つは「(チーム内に)ポジティブな空気を作ること」だと理解しています。リーダーの作る「空気」は大切です。リーダーがワクワクしながら仕事をしていれば、それはチーム内のメンバーたちに伝播していきます。

1つの実例を挙げましたが、無理やりチャレンジさせるのではなく、チャレンジが結果的に「ワクワクすること」に繋がることが大事です。さらに自分の持つ力が社会への貢献に繋がると感じることが、リーダー自身のウェルビーイングを高め、持続可能なインパクトを生み出せるリーダーに育っていくのではないかと考えています。

豊田 圭一 株式会社スパイスアップ・ジャパン代表取締役

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とよだ けいいち / Keiichi Toyoda

上智大学を卒業後、清水建設入社。25歳で留学コンサルティング会社を創業、留学・海外インターンシップ事業に従事し、SNS開発や国際通信事業でも起業。現在は、グローバルマインドセットや変革マインドセットを鍛える人材育成会社スパイスアップ・ジャパンを経営。グループ会社を通じシンガポール、タイ、カンボジア、スリランカでも事業を展開。スペインの大学院(IE University)でリーダーシップの修士号取得。神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部の客員教授、NPO留学協会の副理事長、レインボータウンFMのラジオパーソナリティなども務める。著書は『人生を変える単純なスキル』など全19冊。合気道と抜刀術の有段者。個人ブログも。

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