大飛躍の国民民主「石丸伸二支持層」が支えた根拠 若年層から支持された国民民主に見た"デジャブ感"

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この都知事選での反応は、衆院選のコメント分析結果と一致しています。衆院選においても「既存の政治」である自民党に対する批判が多く、「変革の象徴」とされる国民民主党のような新興勢力がポジティブに評価されているのです。

両選挙で、ネット上では、既成政治への反発と変革への期待が強調される傾向が見てとれます。

石丸支持派が国民民主党を応援していた?

では、都知事選で「変革を期待していた層」(石丸氏を支持していた人々)が、今回の衆院選においてどのようなスタンスだったのかを分析してみましょう。

グラフ
「石丸支持層」の衆院選でのスタンス(筆者作成)

一番大きな特徴は、国民民主党に対して圧倒的にポジティブな反応を見せていたこと。また、その代表である玉木雄一郎氏にも好意的な反応を寄せていることがわかります。

つまり、都知事選のときに石丸氏を支持していた層は、衆院選では「変革の象徴」としての国民民主党を支持したことが示されています。玉木氏と石丸氏が、既存体制への挑戦者として共通の支持基盤を形成しているということでしょう。

今回の選挙戦では、「(ネットで支持を拡大した)石丸氏の戦略をずいぶん研究し、参考にした」と玉木氏自身が明かしているように、その成果は十分に出たと言えます。

加えてこの層は、自民党など既存の政治体制に対して強い反発を示していることも読み取れました。自民党に対するネガティブな反応が目立ち、現状の政治に対する批判意識が根強く存在しています。

衆院選に関して、Youtubeのコメント欄で一番大きかった意見は、自民党への批判、次いで国民民主党への支持でした。

しかし、その中でも都知事選の際に石丸氏を支持していた人たちが今回の選挙でどのような反応をしていたかと言えば、国民民主党への支持が最も多く、次いで自民党への批判でした。

「批判」よりも「期待」が強く表明されていたことは、石丸氏支持派の特徴と言えます。

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