大飛躍の国民民主「石丸伸二支持層」が支えた根拠 若年層から支持された国民民主に見た"デジャブ感"
すると、圧倒的に自民党に関するコメントが多く、さらにその反応はネガティブなものが大半であったことがわかります。まさに今回の自民党大敗を招いた背景とも言えるでしょう。
これは特に若年層や無党派層からの既存政党への不信感や長期政権への反発が影響していると考えられます。また、オンラインの匿名性が批判的な意見の表出を促進し、ネガティブな反応が増幅されやすいということもあるでしょう。
自民党の中では、同党の高市早苗氏について言及が多く、内容もポジティブな反応が目立ちました。これは依然、ネット上で高い人気があることの証明でしょう。総裁選での存在感が、衆院選のオンライン世論にも影響を及ぼしていることが考えられます。彼女の発言や立場が特定の層に対して強い支持を集めているということです。
そして特筆すべきは、自民党に次ぐコメント数があった国民民主党に対する、多くのポジティブな反応です。
ここから、同党が若年層の関心を引く政策やリベラルなスタンスが支持されていることがうかがえます。無党派層や既存の政党に不満を持つ層からの支持を得ており、国民民主党がオンライン世論で「改革志向」や「若者向け」のイメージを確立していることが示されています。
3議席から9議席へと躍進したれいわ新選組や、「議席ゼロ」と予想するメディアもあった中で3議席を獲得した参政党など、他の新興政党にも多くのポジティブな反応が寄せられています。
これらの政党はSNSやYouTubeで積極的な情報発信を行っており、若年層や無党派層の支持を集め、既成政党とは異なる価値観や改革的なアプローチが共感を呼んでいる可能性があります。
衆院選は都知事選と同じような経過を辿っている
続いて、都知事選の結果を改めて見てみましょう。
石丸伸二氏が圧倒的にコメント数もポジティブな反応も多く、現職の小池百合子氏にはネガティブな反応が多いことがわかります。
石丸氏は既存体制に不満を持つ層に「変革の象徴」として受け入れられており、一方、小池氏への批判には現体制への不信感が反映されているようです。ネット上では「既存の政治」への反発が顕著で、特に若年層や無党派層において変革を求める意識が強いことが示唆されます。
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